せっけんは地球環境や肌にやさしいと聞くけど何がどういいの？
私たちが毎日、朝から晩まで使用しているたくさんの洗浄剤。洗浄力が優れ、長期間変質しないなど大変使いやすく作られています。使いやすさは「合成界面活性剤」のおかげ。では「合成洗剤」と「せっけん」の違いは何でしょうか？界面活性剤は安全なものでしょうか？原料のひとつひとつを理解できれば「商品選び」はそれほど難しくはなくなると思います。私たちは、もっと知識を身につけて、安全性と利便性のバランスを身につけなければ、地球環境や自分の健康を守ることが困難な時代になっているのかもしれません。

そもそも界面活性剤ってキケンなものなの？
体内にも存在し細胞膜などを構成しているレシチンや、植物界に広く分布するサポニンなども界面活性剤の仲間です。界面とは物質と物質の境界面のことで、二つの物質が接触するときできる境界面を界面といいます。そして二つの物質の性質を変える化学物質を界面活性剤といいます。石けんの界面活性剤（洗浄成分）は、「脂肪酸ナトリウム」と「脂肪酸カリウム」の二つしかありません。これ以外の界面活性剤を含むものは" 石けん” と呼ぶことができません。それはなぜ？

石けんと呼べるもの、呼べないもの
石けんと呼べるもの、呼べないもの。家庭で使う主な洗浄剤は、体や髪など人を洗うためのものと、 食器や洗濯、掃除用のものとに分けられます。 人用の洗浄剤は厚生労働省が管轄する" 薬事法" という法律で規制されています。

それ以外のものを洗う洗浄剤は、経済産業省が管轄する" 家庭用品品質表示法" という法律で表示方法が決められていています。パッケージを見れば、それがせっけんなのか、合成洗剤なのかが分かるように表記しなければならないと法律で定められているのです。人用の洗浄剤は全成分を記す義務（医薬部外品を除く）がありますが、人用以外の洗浄剤はそれと同じではありません。

合成洗剤の助剤で10%以下の含有率であれば法律的に記載する必要がない物質もあります。せっけんの界面活性剤は動植物性の油脂に水酸化ナトリムまたは水酸化カリウム（アルカリ）を加え加熱して作られる、脂肪酸ナトリム（固形石けん）または脂肪酸カリウム（液状せっけん）だけを指します。

それ以外の洗浄成分を含むものはせっけんと表記できません。スーパーなどで洗浄剤を買う時は裏面の「表示」を確認してみてください。純せっけん成分以外の界面活性剤が30〜 40%以内で含まれる" 複合せっけん" はあっても、" せっけん" と表記された（表記できる） 商品があまりに少ないことに、きっと驚くと思います。

合成界面活性剤の恐ろしさ
なぜ界面活性剤の成分を明確に記載しなくてはいけないのでしょうか？合成界面活性剤と言われる物質の中には、私たちの健康や地球環境に害があることが分かり始めています。合成界面活性剤の恐ろしさは、その浸透性と非分解性にあります。

合成界面活性剤には強力な皮膚浸透性があり、皮膚や頭皮に付着すると、角質層を破り、奥へ奥へともぐって皮下の細胞組織を破壊し、やがては血液中に浸透する恐れがあります。

また、合成界面活性剤は生分解されることなく体内や土壌に残留し、長期使用によって少しずつ蓄積されていきます。人体や動植物の生育にも影響すると言われています。

全ての石けんは安全ですか？
全ての石けんは安全ですか？石けんの原料である水酸化ナトリム（苛性ソーダ）は強アルカリで目に入れば失目する程の劇物ですから、手作り石けんを作る時は注意が必要です。また、薬用石けんと呼ばれる洗浄剤には、殺菌消毒に陽イオン界面活性剤などが配合されている場合が多く、特に残留性が懸念されています。薬用、弱酸性、オーガニック、植物性、和漢エキス、生薬配合など、一見、肌や地球環境に良さそうな言葉だけに惑わされないようにしましょう。石けんにも保存料など指定成分が含まれていることがあります。

pax naturon/パックスナチュロンシリーズ
地球環境や肌にやさしい石けん、シャンプー、歯磨き粉、化粧水、UVクリーム等、をPAX NATURON/パックスナチュロンシリーズでは販売しています。他エイアンドエフオリジナルエコ洗浄シリーズも合わせてお使い下さい。まずは自分達から、未来の子供たちと地球環境のためにできることを始めてみませんか？